議員になって初めて「反対」のボタンを押した日
- sumioyamashita2847
- 2023年9月13日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年9月21日
本音を言えば、理屈が通らなきゃ屁理屈こねても応援しますよ。
今日9月議会定例会が終了しました。
一般質問の他に決算質疑があり、初めてでしたのでなかなかにハードでした。
ただ思ったよりは決算の質疑も「令和4年度分の決算について」というところを逸脱しないなかでの質疑ができたと思います。
しかし、最終日の今日、思わぬ事態が起きました。
町から出された補正予算に修正動議が出て、その修正案が可決してしまいました。
既に承認されている旧四ツ角団地解体工事にかかる約6,400万円の予算を、返上し、そのうちの一般財源分約3,500万円で未舗装の町道を舗装したいというものでした。
この旧四ツ角団地は、町ではH24年に用途廃止を決定、5年かけて退去を完了し、H30年に国が用途廃止を承認したものです。
ただし、その解体計画を延期するには検討を重ねた結果、すぐに倒壊する恐れがない、国の承認から3年間放置した理由が不明、つまり今年度中に執行すべき緊急性もないことなどが理由です。
そして解体されず残る旧四ツ角団地は動物や不審者の侵入を防ぐための工事をしてしっかりと管理をすると同時に、隣接する二級河川 要定川(ようさだがわ)の改修工事を県に強く要望する。その工事により川の線形が旧四ツ角団地の跡地を通ることが想定されるため、改修工事の一環で解体も県側で行い、かつ保証金も入る可能性があるとのことでした。
この想定に対し、公明党の前田議員から『懇意にしている何人もの県議は、県の「川づくり計画」に開成町は出ても来ないと異口同音に言われたという主旨の話をされました。公明党には8名の県議がおられるので事実だと思います。
が、それはそうでしょう、前町長は町長室から出ないことでこもりっきりだったことは周知の事実、そのようなアピールがあったと考えるほうがどうかしています。
山神町長がしっかりと強くアピールして県に要望することで変わる可能性は非常に高かったと思っています。
そして山神町長は外資系の金融マンでした。お金にまつわるリスクの検討は十分にされたことと、思います。
またこの事業を止めると国の補助金も返納することになるが、そんな話は聞いたことがない、町行政の汚点だともいわれました。
しかし、ピンチはチャンスです。
礼を尽くしてしっかりと説明して返納すれば、開成町はよくぞ無駄遣いを抑えてくれたと思ってもらえないとも限りません。
また議会軽視という意見もありました。
議会がすでに承認した予算案に対し、過不足ではなく事業の執行を停止して他のことにするということでそう思われたのでしょう。
しかし、そもそも退任すると言ってから何ヶ月も無駄に居座った、今年度の事業に何のかかわりも持たない前町長がこんなガチガチの本予算を組むことが異常で、骨格予算を組ませるべきでした。
様々なリスクも分析したうえで敢えて乾坤一擲の勝負にでることを認めてこそ、開成町は新しい町長になって変わった。
「もっと行くぜ、開成!」と世間にアピールするチャンスでした。
そのうえで政策的には旧四ツ角団地の解体は欠点を直す事業、それに対して未舗装路の舗装は、これから始まる電動アシスト付き3人乗り自転車のレンタル事業の利便性を高めることにもつながり、平坦な町の利点をさらに伸ばすことにつながります。
こうした点も考慮して補正原案賛成の立場で修正案に反対のボタンを初めて押しました。
補正予算の原案に前日まで賛成だったある議員は、修正予算がだされたときに反対の理由がないとして、そちらに賛成されました。
私は原案賛成だから修正案反対で十分な理由だと思っています。
それに私は元々2019年の選挙で山神ゆたか候補の選対本部長でした。
だからこその冒頭の言葉です。
理屈が通らなきゃ屁理屈こねてでも応援しますよ。
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