2度目の反対ボタン
- sumioyamashita2847
- 1月17日
- 読了時間: 4分
更新日:1月18日
本日1月17日に1月随時会議が終了しました。
今回は「第六次開成町総合計画基本構想及び前期基本計画」を審議して議会が承認することが主たる議題でした。
しかし、私は反対しました。
どういう考えで反対したかは討論の内容を読んでいただければわかるはずですが、全否定ではないので、携わったすべての方へのリスペクトが伝わるように配慮しました。
朝はEGOISTEの香りを纏い、強い気持ちで議場に向かいました。

以下反対討論前文です。
討論:反対の立場から
10番 山下 純夫
「第六次開成町総合計画基本構想及び前期基本計画を策定することについて」反対の立場から討論を行います。
しかし、この第六次開成町総合計画基本構想及び前期基本計画で示された広範な町行政にかかわる計画のすべてを否定するものでありません。
まず、策定に携わられた職員のみなさん、総合計画審議会のみなさんはもとより、町民意識調査に回答をいただいた1,186名のみなさんには感謝を申し上げます。
また、次代を担う児童・生徒600名に意見を聴き、町民ワークショップを開催して広く意見を求めた手法は評価に値します。
昨日の質疑で確認した範囲でも、周産期医療の提供については、町長より「難しい課題だが取り組む」との、期待が持てる言葉がありました。
移住・定住策でも、東京からの流入促進をメインターゲットに据え、専従担当もおいて取り組むという方針が示されたことは、対象を絞り切れず誰にも響かないマーケティングを展開しがちな行政の姿勢から、一頭地を抜いたものと評価いたします。
そのうえで、賛成討論としながら気になる点に釘を刺すのか、反対討論をするのかは大変悩みましたが、それでも今回反対の立場で討論を行うことにしたのは、目標達成度を計る指標に用いられた数字の扱いに、あまりに雑な部分が見られたからです。
12月に草案を示し我々議員への説明/ヒアリングがなされた際に、ある指標に関して、過去に示されたものと大きな乖離があることに気づき、数値あげたうえでその信憑性に疑問があることを投げかけました。
すると、今回示された議案では指摘した数値で修正されておりました。このことで今回の計画における目標値の策定プロセスに大きな疑問を持たざるを得なくなりました。
また、どう考えても目標達成の指標として不適切と思われるものや、基準値を示しながら目標値のない効果測定不可能なもの、人口20,000人の達成に資する目標ではなく、20,000人になった時にはこのくらいにはなるだろうという意図が見え隠れする目標値もあります。昨日の質疑で説明を聴いて設定プロセスに納得したものもありましたが、それでも腑に落ちないものがあることも否定できません。
同時に、数年に1度という総合計画を評価するにあたっては、我々議会も、まず第5次総合計画の数値目標に対する達成度合いとその評価を共有し、総括する場の設定を町に申し入れるなど、町の最上位計画を審議するにふさわしい体制がとれていただろうか、そうであればこうした事態を招かずに済んだのではないかとの悔いもあり、その意味で私自身にもいくばくかの責任があるものと自覚しています。
そうした中で、評価する点も多々ありながら、数値の扱い1点で反対討論をすべきかどうか本当に悩みました。
しかし、わたくしは長く食品安全に携わっており、そこでは中身に何の問題がなくとも、誤表記や表記漏れがあれば製品回収となり、オールアウトです。そのくらいひとつの言葉、数値には大きな責任があります。
ましてや、今回本計画に示された数値は、目標達成に向けて単年度の予算建てにも影響しますが、その予算とは町民のみなさんからお預かりした血税にほかなりません。
そう考えると、今回の数字の扱いは到底容認できるものではありません。
よって本議案には反対いたします。
以上
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