議員の仕事は楽しいか?
- sumioyamashita2847
- 6月7日
- 読了時間: 3分
更新日:6月10日
開成町議会は小学校の模擬議会など議場を活用した授業を受け入れています。
最近も5月30日に開成南小学校、6月4日は開成小学校の6年生、それぞれ3クラスが模擬議会にやってきました。

両校とも1クラスずつ3回に分けてきます。
午前2組、午後1組で8:45~15:00までかかります。
議場では議員側と執行側(町役場)に分かれて座り、議長から議会に関する説明を受けた後で模擬議会を開催します。
その質疑の中では、道路の「拡幅」「インフラ」「モチベーション」などという言葉が飛び交い、大人は一瞬たじろぐこととなります。
6月4日の開成小の時は、あらかじめ送られてきた質問がスクリーンに表示され、一つの回答が示されていましたが、我々見学の議員も実際に答えることとなりました。
その中に『議員の仕事は好きですか』『議員をやっていて楽しいことは』
という質問もありました。

好きかどうかはあまり考えたことがなかったけれど、議員の仕事をいやだと思ったことはないので、好きなのでしょうと答えました。
「楽しい」の方は、委員会で1期目の議員の新鮮な視点に、ベテラン議員の経験値で肉付けして進んでいくときに、一人では味わえないチームで仕事をする意義を感じ、それが楽しいに近い感覚だということを、平易な言葉で伝えました。
あまりネガティブな答えや、考えたこともないと答えては身も蓋もありませんので、こうした答えとなりましたが、本当は困惑しました。
実際には私自身、議員の仕事を「好き嫌い」でやっているわけではありませんし、「楽しい」と感じたことはただの一度もないのです。
自分の持っている知識と経験を町のために生かしたいと思っていますが、その経験値を議員全員が共有したり理解してくれているわけではないので、絶対にこのやり方が効率的なんだけどと思っても、その方向にもっていけないことも多々ありフラストレーションは溜まります。しかし、そこは使命感でやっています。
私は民間企業10社に勤務した経験があります。部門の立ち上げやターンアラウンド、新規プロジェクトのメンバーとして呼ばれました。
一つが終わると、ここでの仕事は終わったなと思い次のチェレンジに向かいました。
しかし、自分がなりたいと思っても票を入れてくれる人がいないとなれないのが議員です当然辞める時も途中で嫌になったから辞める、飽きたから辞めるというわけにはいきません。
そんな立場ですから好き嫌いの感情を持つことはありません。
また、やりがいは感じますが、楽しいと思ったことは本当にただの一度もありません。
当日見学されていた他の議員の中には嬉々として楽しさを語る方もいらっしゃいましたが、子ども達に夢を持たせるための気遣いなのか、本当にそう感じてらっしゃるのかはわかりかねます。
でも、火事を消している消防士だとか脳外科の手術を主に行うお医者さんなど、メインの仕事中に「楽しいと感じることのない仕事」は世の中にいくつもあると思います。
私は議員もそんな仕事の一つだと思っています。
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