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講演会参加報告~アートディレクター柏木 陽子~

  • sumioyamashita2847
  • 2023年10月28日
  • 読了時間: 4分

【柏木ヨーコ講演会】


10月18日、オガールを視察した帰り、集団行動を東京駅で離脱して講演を聴きに行きました。

もちろん事前に議長と事務局長に許可を得て、視察に行った議員団にも説明したうえで参加しました。


講演の講師は柏木 陽子さん。

個人的な知り合いでもあるのですが、ビジネスを対象にした後援を聴く機会は貴重なので参加を決めました。

経歴は以下の通り・・・

広告系アートディレクター/デザイナー。小田原生まれ

フリーランサー《 JAGDA (社)日本グラフィックデザイナー協会 正会員 》

心理カウンセラー取得/色彩心理学


広告制作プロダクションを経て20代で独立。

「デザイン」とは美しく整える機能だけでなく、新たな価値やマーケットをつくり出す戦略です。

クルマ/化粧品/ジュエリー/飲料/食品/アパレル/商業施設等幅広い広告を手掛ける。マーケティングをふまえた広告企画や商品開発、ブランディング、商品コンサル。特に、発信や拡散のための新しい視点の発想やアイディア提案を得意としています。

他、日本フランス間のマネジメント事業を展開。


具体的な仕事としてメルセデス・ベンツの8桁の車種の広告や東京オリンピック関連、そして何と言ってもクロネコヤマトの「ネコ耳BOX」のデザインで有名です。

彼女がかかわったもので、一番好きなのは2020年元日の新聞に載った西武・そごうの広告です。


さてテーマは【伝えるためのマーケティングと行動心理学】~いつのまにか好きになる広告メソッド~

ということでした。柏木さんは上記に紹介した以外に、選挙関連の仕事もたくさんされており、現在も国政与党のとある県連の政見放送のディレクション(メイクやカメラマンの手配から、候補者のWordの選択まであらゆること)を担当されており、私の活動や開成町議会に興味を持ってもらう参考になると思ったのが受講動機です。


【内容】

広告媒体(ポスターなど)ってそれをしっかり時間をかけて見てくれるわけではなく、歩きながら見るような場面で詳細まで伝えることはできません。ポスターの場合、期待できる閲覧者の行動変容は「興味を持たせる」ところまでです。だから現在では検索ワードを見せる。


文字や文章が頭に入ってくるのは最後、最初は色の認知でこれは0.1秒でできる。


だから私もイメージカラーをイエローにして選挙ポスターや看板などすべてを黄色にしました。

今駅に立つときも必ず上半身は黄色い服にしています。


さて当日のハイライトは「ネコ耳BOX」開発秘話です。



もともとヤマト運輸からはギフトボックスのオーダーで、お花にリボンの箱のデザインを頼まれたそうです。

でも箱が華美だと用途が限られるし、ギフトボックスを作るだけではなくて「ヤマト」という企業を前に出したいという思いでデザインを考えたそうです。

オーダーだからもちろんお花とリボンのデザインはされたそうですが、それ以外の提案として以下のことをテーマにされたようです。

・ヤマト運輸の好感度をアップしたい

・ファンを増やしたい

・ドライバーの意識改革をしたい


ドライバーの意識改革とは、単に「荷物」として扱うのではなく、送り手の思いを運んでいると思いながら運ぶ、それが見ていてわかるように=そっと大事に抱えて運んでくれるような箱を作るということです。

それで出来上がったこのネコ耳BOXですが、実は事前に真っ黒ベタはダメと言われていたそうです。

実は黒は色むら(印刷のスタートとエンド近くでインク量が安定せず出やすい)や乾かすのに時間を要し1日余計にかかる=コストも嵩む等の理由からです。


でも柏木さんはイノベーションを起こすために、敢えてチャレンジしました。

過去の経験からインパクトのあるものは現物を見せるに限るということで、プレゼンには現物を作って持っていったとのこと。現物を見たらそれやりたい!となるから。というのもまず目の前の担当者が前のめりにやりたいものじゃないと部長とか役員とかの承認が下りないのが大企業ですからね。


印象に残った言葉は『目の前にいない人も含めて、チーム全員が本気にならないとできないものを作る』

ただの「もの」ではなく、そのアイテムを通して新しい企業文化を作るにはこのくらいの意気込みが必要なようです。

当日配布された資料にはクライアントのところに「フランス陸軍」!とありましたが、いったいどんな仕事をしたのかききそびれました。

 
 
 

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