河津桜に思う人生の散り際
- sumioyamashita2847
- 2023年2月24日
- 読了時間: 3分
星新一の作品に「生活維持省」というのがあります。
新潮社の「ボッコちゃん」に収載されています。
※あらましはこちらで
人生終わりを国が管理する・・・いえ、国がその人の生命の終わりを決めるというストーリーです。
いまや終活は社会課題です。
勤務先の伊豆では河津桜が満開になった先日、自治会でお世話になった方が旅立たれました。
その散り際は見事でありました。

亡くなったことを誰に知らせるか、葬儀のことや掛ける音楽に至るまで、生前自分で決めて残しておられたそうです。
9年間とういう闘病期間があったので、自身のことを覚られ準備の時間があったこともあるでしょうし、奥様が元々医療関係の仕事をされていたので、状態を客観的に受け止められたし、最適な在宅医療を行っておられたこともあって、そうしたある種の余裕もあったのだと思います。
この方の旅支度は、ある種の理想のように思えました。 ただ、数年先でもよかったのに・・・
毎年河津桜が満開になるころ、先輩のことを思い出すのでしょうか。
私の父は若いころから、将来は子供の世話にならないようにしないといけないと語っていました。
田舎には若い人の働き口が少ないので、一緒に住むことはないとの思いでそう語っていたようです。
しかし、現実はそう簡単ではありません。
今は施設に入ってますが、ケアマネージャーと様々なやり取りは必要で、メールで行っていますし、それだけでは不十分で、弾丸帰省で実際に会って手続きをすることが時に発生します。
我が家のケースはまだましな方だと思いますが、それでも年間数回(一回につき10万円ほどかけて)帰省し、3食食べさせ、ダメになった食材や、無駄にためてあるビニール、飲まずにたまった薬を捨てることが3年ほど続きました。
たまに行ってやる分には「お客さん」扱いなのでいいのですが、同じ敷地に住む弟がやると恨まれてたようです。
昨年の5月1日に立憲民主党の水野もとこ現参議院議員がまだ候補者だった時、小田原にトークイベントに来られました。
私も参加して質問しました。
質問内容は、今の日本は研究者が有期雇用ばかりで、学問や教育がないがしろにされている。そのあたりの対策は? もう一点は少子化対策でした。 それらの前提として、親はいい思い出の方が多いうちに墓に入ってくれていい。無駄な高齢者医療費を削減して教育や若い人の育成に使う方がいいと思っていると個人の考えを述べました。
終わってから見ず知らずの女性2名が寄って来られ、身内に介護者が居て、親は生きていてくれればいいとはとても言えない状況で、率直な物言いに共感した、あなたは議員になるべきだと言われました。
26日の集会でも、率直に自分らしく語ります。
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