土日の部活は思い切ってやめませんか!
- sumioyamashita2847
- 2023年8月25日
- 読了時間: 3分
毎月1回、議会全員協議会という会議があります。
議長や委員会からの活動報告、議員全員にかかわる事案についての連絡事項、委員会からの提案に基づく協議の他、町からの報告があります。
その中身は入札結果報告や町役場各課からの事業の結果やや決定事項です。
今月は8月22日に開催されました。
町からの報告のなかに「開成町学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方について」というものがありました。
教員の働き方の改善などを目的に、学校の部活動の指導者を土日だけでも教職員ではなく、地域クラブに移管する。平たく言えば土日の部活を教員ではなく保護者や地域スポーツの指導者に移管しようというものです。
町からの情報では令和8年(という表示方法は極めて不確定でばかばかしく大っ嫌いななので以後用いません)つまり2026年度には完全実施に移す計画のようです。
しかし、と私は思いました、土日は部活全面休止(除く練習試合/大会)すればいいのに。
土日を休みにすることで休養して蓄積した筋肉疲労を軽減したり、勉強したり、またはバンド活動や楽器の練習に充てる日にすればいいと思います。
あるいは学校では野球部でも土日だけスイミングスクールに通うとか、異なるスポーツにチャレンジするのです。
普段は放課後に部活動を行うので、気温も多少下がっていると思いますが、夏場の土日に練習するとなると、気温が高い時間に練習することになります。
土日部活休止にすることで、これも避けることができます。
かつて講演を聴いた数学者のピーター・フランクルさんも日本の部活動の弊害をうったえてらっしゃいました。
ピーターさんはハンガリーでユダヤ人の両親のもとに生まれました。その両には『あなたの財産は頭と心だ』といわれて育ったそうです。今の日本人の幸せもそれしかない、物資の消費では幸せになれない。でも知的消費は使っても知恵や知識が増える。
ただそのためには、少しパラダイムシフトも必要なようです。
アメリカで挨拶は
How are you? I’m fine thank you. And you?
日本では、『忙しいですか? おかげさまで。』誰かのおかげで仕事が与えられるといったニュアンスがある、30年前の一億総中流の時は、与えられる仕事を一生懸命こなす受け身のスタンスでもよかったが、今は自分の人生を積極的に考えていかないといけない。
実はそれを一番妨げているのは「学校教育」それも「部活」だとおっしゃっていました。
一番考えないといけないティーンの時に、運動部に入るとそれだけしかやらない。 昔のサラリーマンになるにはいいトレーニングだったが、今はそうではない。多くの進学校では部活の制限を始めるところが増えた。
部活を週3日に制限すれば、それ以外の多くの経験ができる。部活では不特定多数の大人と会って話す機会がない。
子どもにいい影響を与えられるのは、良質な大人である。
日本人は家が狭いや散らかっているという理由で、人を呼ばないが、どうせ相手の家も狭くて散らかっているから、気にしないで呼んで、子どもが話を聞く機会を作るといい。
親の言うことは聞かなくても、他人の言うことは聞くから。
みんな自分の人生の主人公だけど、主人公らしい生活をしていますか?
毎日をどれだけ満足していますか?
結果を求める過程を楽しむことで満足度は上がる。
勉強でも、興味のあることを自分に合った方法でやれば、過程を楽しめるが、今の日本にはそういう人が少ない・・・
概ねこんな話でした。
今夏の甲子園で優勝した慶応高校はまるでこのピーターさんの話を体現したかのようでした。努力の過程をエンジョイすることでより強くなる、練習も2時間に限定等々・・・
慶応と決勝を戦った仙台育英の監督も「good loser」という言葉を使われていました。
高校では両校の監督さんが新しい部活動の形を見せてくれました。
開成町立文命中学校全国に先んじて英断を下す時だと思います。
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